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ミダゾラム vs ジアゼパム 使用方法の違いについて | ICUと呼吸器外来のあいだ

ミダゾラム vs ジアゼパム(ホリゾン/セルシン) 〜使用方法の違いについて〜

鎮痛・鎮静管理

先生、ホリゾン®︎じゃなくてミダゾラムなんですか?

普段、鎮静や離脱予防、睡眠導入などでベンゾジアゼピン系薬剤を使用する頻度も多いかと思います。先日筆者の職場でもアルコール離脱予防を行っていた患者が怠薬で痙攣発作を起こしてしまった例がありました。その際のベンゾジアゼピンの使用に関して質問があったので、本日は発作への対応を中心にベンゾジアゼピン系薬剤の中でもミダゾラムとジアゼパムについて、簡単な特徴と使用方法について少しだけ紹介します。
※. ミダゾラム(ミダゾラム®︎/ドルミカム®︎等) ジアゼパム(ホリゾン®︎/セルシン®︎等)
ミダゾラムとジアゼパム  作用時間と薬効
ミダゾラムは超短時間作用型で作用発現が速く(1〜5分)作用時間が短い(1〜4時間)のに対し、ジアゼパムは長時間作用型なので作用発現は遅い(5〜15分)ですが作用時間は長い(24〜48時間)薬剤です。どちらも経口投与・静脈投与が可能ですが、その力価はミダゾラムはジアゼパムの3〜4倍とされています。
発作のコントロールに難渋する場合はミダゾラム
作用発現の速さなどからもミダゾラムは全身麻酔の導入や処置などでの鎮静に用いられることが一般的です。ジアゼパムはその作用時間の長さや筋弛緩作用や抗痙攣作用などが期待され、アルコール離脱予防やてんかん重積での初期治療でも用いられます。(ミダゾラムも当然重積の初期治療の選択肢です)
しかし、てんかん重積でも難治性の場合はミダゾラム(orプロポフォール)が必要となります。ですので発作の管理に難渋する場合にはジアゼパムではなくミダゾラムが必要になります。
(ちなみにジアゼパムの商品名であるホリゾンとセルシンですが、その名前の由来は「セルシン:”certain”(=確実な)精神状態に持っていく」「ホリゾン:”Horizon”(=水平線)のような心の安定を目指す」という意味のようです。)
今回はほんの一部の薬剤の一部の場面だけの紹介でしたが、また機会があれば他の薬剤や他の場面での使用方法なども紹介したいと思います。

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