集中治療室でIVCを評価する場合の注意点

循環管理

「先生、IVCが張っているのでvolumeは満ちていると思います」

今も昔も、重症患者のvolumeの評価は難しいですね。
その簡便性や非侵襲性から、輸液の指標にIVC径を用いることも多いと思います。(僕もよく用います)
しかしIVC径の評価も万能ではないので、患者の状態を加味した上で考えないと誤った評価になってしまうこともあります。
そこで今回は、数ある報告の中から2016年のIntensive care Medの報告を中心に、IVC評価における注意点を紹介します。
これはIVC径の評価をするにあたり、間違った解釈をしかねない10の状況について報告しています。
人工呼吸器を使用している患者では、PEEPによる胸腔内圧の上昇でIVC径が大きくなる、というのは皆さんもよく聞くかもしれませんね。
患者の呼吸努力による胸腔内の陰圧の影響でIVC径の呼吸性変動が大きくなったり、喘息やCOPDでIVC径が大きくなることは、よく起こる状況ですが、ついつい忘れがちになるところですね。

IVCの呼吸性変動は指標に使える?

IVCが張っている場合の評価は困難ですが、IVCの呼吸性変動が認められる場合は輸液の指標に使用できるでしょうか?
これは2014年のメタアナリシスですが
IVC径の呼吸性変動のカットオフ値をそれぞれ12〜40%と広いですが、輸液反応性の予測は感度76%、特異度86%であったと報告しています。
なので、呼吸性変動が40%以上あるなら、輸液反応性の指標として考えても良いかもしれませんね。
(もちろん「輸液反応性」と「輸液必要性」は別の問題なので、実際に輸液を行うかは改めて考える必要はありますが)
【今回とりあげた文献】
↑ こちらは表にある10の状況を紹介している論文
↑ こちらが2014年のメタアナリシス

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