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ニトログリセリンとニカルジピン どっちを使えばいい?? | ICUと呼吸器外来のあいだ

ニトログリセリンとニカルジピン どっちを使えばいい??

循環管理

ニトログリセリンとニカルジピンのどっち使えばいいですか?

このような疑問を抱いたことのあるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?筆者もちょうど先日研修医の先生から質問されたので、本日は簡単にですがこの2剤の違いを紹介したいと思います。
ニトログリセリン vs ニカルジピン
ざっくりと特徴を表にしてみました。やはり大きな違いは
ニトログリセリン動脈だけでなく静脈系の血管も拡張させ後負荷・前負荷を下げ、即効で作用発現が得られる
ニカルジピン:主に動脈の拡張がメインであるが、ニトロに比べれば作用発現は緩徐だが持続時間は長い
ニトログリセリンは静脈系にも作用し前負荷を下げることができ、また即効性もあるので、急性心不全(いわゆる「CS1(Crinical scenario 1)」)で使用したり、また内服薬もあるので狭心症などで胸痛出現時などでも使用します。この即効性+前負荷軽減の効果のため、循環器関連での使用が多いかと思います。一方ニカルジピンは後負荷軽減がメインであり、作用時間がニトロに比べて長いことから、SAHや脳出血の高圧など脳外科領域や高血圧緊急症などでの使用が多いのではないでしょうか。他にも細かな違いや使い方はあるかと思いますが、ざっくりとはこのように捉えておけばよいかと多います。
ニトログリセリン耐性問題(NGT tolerance)
ニトログリセリンを使用していると耐性ができてしまうことがあります。いくつか提唱されている耐性獲得機序に関してここでは触れませんが、耐性が認め始めるのは早ければ使用開始してから24時間以内に認め始めると報告する論文もあります。またニトログリセリンの長期間の使用で心筋梗塞を増悪させるという報告もあるとか。耐性獲得を防ぐには間欠的投与にしてニトログリセリンfree期間を設けたり他の薬剤との併用などが言われています。実際の現場では、ニトログリセリンを使用し始めて降圧効果が十分でないと感じ始めたら、早々ににニカルジピンなど他の血管拡張薬を併用するのがよさそうですね。

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