NTMの治療期間:いつまで薬剤は続けるべき?

呼吸管理

「先生、この薬いつまで飲み続ける必要があるのでしょうか・・・?」

NTM(Non-Tuberculous Mycobacterial infection:非結核性抗酸菌症)の治療を行っていて、患者から質問を受けることもあるのではないでしょうか?NTM全般になるとvolumeが多くなるので、本日は治療期間について短いですが紹介します。
培養陰性化から12〜18ヶ月を目安
ATS/ERS/ESCMID/IDSAのNTMガイドラインにが「培養陰性化が達成されてから最低1年間」と規定されています。これは肺MAC症(Mycobacterium avium complex)だけでなく、M.kansasiiやM.xenopiなどでも同様です。
本邦では陰性化後12ヶ月での終了後、5年で約40%が再燃した報告も取り上げ、「排菌陰性化後15〜18ヶ月は治療期間を確保する」と推奨しています。特に空洞症例などはより長期間必要なことも多く、「18ヶ月以上の治療期間が予後改善に関連する」とコメントしているくらいで、海外のガイドラインに比べてより長期間の治療期間が望ましいという推奨です。
現時点では、ひとまず「培養陰性化から18ヶ月を目安に終了時期を検討」がよさそうな印象ですね。培養陰性化までも時間を要す症例もあり(空洞症例など)、概ね治療開始から終了まで1年半〜2年は要するのが実際ではないでしょうか。
ATS/ERS/ESCMID/IDSAのガイドラインは2020年に、本邦のガイドライン(治療指針)は2023年に改訂されており、また機会があればNTMの治療についても紹介しようと思います。
【参考文献】

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