ARDSの定義が変わるかもしれません。

呼吸管理

Berlin定義が変わるかもしれません。

2012年にBerlin定義が公表され約10年が経過しましたが、High Flow Nasal Oxygen(以下HFNO)の台頭など様々な医療の変革を受け、ARDSの診断基準も改定される流れになりそうです。
まだAbstractが発表されただけですが、検討されている内容として
①. 必ずしも挿管・人工呼吸器管理をしている必要はなく、HFNO≧30L/minの使用もしくはNIV/CPAPで≧5cmH2Oでもよしとする
②. 低酸素の評価として、これまでのPaO2/FiO2≦300mmHg以外にも、SpO2/FiO2≦315mmHg(かつSpO2≦97%)も条件に加える
③. 画像評価では、XpやCTでの両側性の陰影の有無は評価項目として残るが、熟練したものであれば超音波での評価も許容
④. 医療資源が限られた状況においては、診断にあたってPEEPや酸素流量、特定の呼吸補助デバイスなどを必要としない
の4点が取り上げられています。
全く新しい提案というわけではなく、既存のBerlin基準における「酸素化能」「胸部画像」の評価が拡大された形ですね。
特に、HFNOの使用やSpO2の値を採用することで、実際の臨床現場でもより早期にARDSを意識した診療が行えるのではないでしょうか。
今後の報告に期待ですね。
(ARDS診療ガイドライン2016より抜粋。いわゆる「Berlin定義」)
(Am J Respir Crit Care Med 2023;207:A6229より)

コメント

タイトルとURLをコピーしました