簡易Stewart法を使ってみよう!

腎・電解質

先生、血液ガスで”BE”ってなんですか?

血液ガスで酸塩基平衡の解釈には
 ①生理学的方法(Boston approach) ←いつものやつ!!
 ②Base excess法(Copenhagen approach)
 ③Stewart法(Stewart approach)
と大きく分けて3つの方法があります。普段使用している生理学的方法やBase excess法は定性的、Stewart法は定量的な評価と言われています。定量的とはすなわち、「アシドーシスがある/ない」だけでなく「どの要素の影響が大きいか」や「何がどれだけ足りない/過剰」といった評価を行うことができます。(例えば乳酸アシドーシスと下痢での代謝性アシドーシスではどちらの影響が強い?など)
簡易Stewart法
詳細は省略しますが、Stewart法は定量的に評価できまた視覚的にも非常にわかりやすい解釈方法ですが計算が非常に複雑です。とてもベッドサイドでパッと計算できるものではありません。そこで、ベッドサイドでも簡単に計算できる「簡易Stewart法」をぜひ活用してみましょう。
簡易Stewart法は標準塩基過剰(standard base excess:SBE)を用いた方法で以下の式で表されます。
 SBE=(Na−Cl−35)+(1−Lactate)+ 2.5×(4.2−Alb)+other ions
 (※Albの単位をg/L(原著)から日本の検査に合わせてg/dLに変更し式を一部修正)
簡易Stewart法ではSBEの変化量を①NaとCl②乳酸(Lactate)③アルブミン(Alb)④他の陰イオンの4つの変数の総和と考え、各変数ごとに代謝性アシドーシス/アルカローシスの程度を定量的に評価します。
変数がプラスであればアルカローシスマイナスであればアシドーシス、その絶対値がその影響の大きさそのまま反映します。
例えば
このように簡易Stewartを用いることで、代謝性アシドーシスにあたえる影響度の強さ見てとることができます。もちろん全てを網羅しているわけではないですが、ベッドサイドでパッと評価するには良いですね。
参考までに、上図では普段の生理学的方法も並べて載せています。どちらが良いではなく、それぞれ評価する方法が違うので、違ったアプローチとしてそれぞれを評価してみるのがよいです。そうすることで、より病態の把握、適切な対応に繋がります。
ぜひ活用してみましょう!
【今回参考にした文献】

コメント

タイトルとURLをコピーしました